まなべバイオリン教室
2021年5月21日4 分
最終更新: 2021年6月1日
皆さんこんにちは。
最近、バイオリンを全く触ったことのない大人の初心者の生徒さんがご入会されました。
まずは教本を、と思い鈴木真一バイオリン教本を進めていたところ
”早くなにか曲を弾きたい!”
とのこと。。。
”えっ?もう曲弾くの?弾けるの???”
というのが、私の当時の正直な感想。
後に優秀な楽器グッズたちと私の指導愛により(笑)、
この心配はたやすく覆されるのですが。。。。
ひひひ。
基礎や教本を進めずに何か曲を、
というのは私自身はじめての経験で当初は大変困惑しましたが、
他の生徒さんにもヒアリングをし、大人の初心者がつまずくポイントやヴァイオリンを辞めたいと思ってしまう原因など、 大変ありがたいお話をお伺いできました。
中でもバイオリンを辞めたいと思ってしまう原因の1つに
・・・私にも身に覚えがあります。
と言うのを思い出します。
私の教室に来てくださっている生徒さんにそんな思いをさせるわけにはいきません。
そこで、ではこれを使おう!と揃えたグッズがこちら。
こちらは最近インターネットショッピング等でよく見かけるようになりました。
私が購入したのは楽器店でしたが、インターネットの方が安く買えるようです。
バイオリンにはフレットと言う音程を決める区切りがついていません。
そのため、初心者にはバイオリンで音程を取るのは至難の業です。
小さいお子さんのバイオリンには、 マスキングテープを貼って対応していますが、今回の大人の初心者の生徒さんは調にこだわらずディズニーの曲をたくさん弾く(予定)ため、
こちらのシールを採用させていただきました。
こちらは何に使おうと思ったかと言うと、弾いてる側から見て指板に厚みがあるところにどの弦を使うかを把握できるように色分けをするためのシールです。
↓ほら、こうするとわかりやすいでしょ?
この方法はすでに小さなお子様の生徒さんに使わせていただいております。
その効果は小さなお子様の生徒さん達で実証されているので
今回大人の生徒さんにも、ということで楽器にペタペタしました。
これは、私の指導愛の結晶です(笑)!
指導者の方はこういうところに最も力を注ぐべきだと思っています。
講師が耳コピしたディズニーの曲を初心者でも弾けるポジションに書き直し、
彼女専用の教材として採用することにしました。
使う弦の色を書き込んで、後はフィンガリングを書いたものです。
その生徒さんはディズニーが大好きで、お仕事終わりにジャズバーに繰り出しディズニーの曲を聞きに行ったりするほどの大のディズニーファン。
私もディズニーは大好きですので、他の練習曲のようなもののアレンジをしているときよりもやりやすく、なんなら楽しかったのです♪
さて、大人初心者がいきなり弾けちゃったグッズ3選を紹介してまいりましたが、
肝心なのはここから。。。
と言う問題です。
結果、満面の笑みを見せてくれ大変喜んでくれました!!!
そして、なんと、弾けちゃったのです!!!
しかも、スラーは無理かな、、、と私の判断でスラーはなし(全部1音ずつ返し)にしようと思っていたのですが、
生徒さんの方からスラーをしたいと申し出てくださいました。
楽譜を作成してから、どうすれば、何をすれば弾けるか。。。
と、1人で試行錯誤していたときの苦悩が吹っ飛びました。
本当に、バイオリンの指導をやっていて良かったなぁ、と心から思える瞬間でした。
そしてそしてやはり
これらの気持ちはバイオリン上達には欠かせないんですね。
音楽の持つパワーを実感し、 私自身の常識を大きく覆してくれた大変濃密な30分間のレッスンでした。